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海外旅行保険で最低限チェックするべき補償内容と補償金額
海外旅行に行く前に
海外旅行に行かれる際は、楽しいことばかりを考えがちですが、あまり楽しくないこと、もしものことも堂時に考えなくてはなりません。つまり事故やケガ、ドラブルなどです。慣れない海外なので、それらが起こる確率は跳ね上がるでしょう。そんな時に頼りになるのが海外旅行保険ですが、何を基準に選んだらよいのでしょう。そしていろいろな種類がありますがそれらがどう違うのか、そしてどこまで保証してくれるのかなど、一つ一つ違います。その他いろいろなサービスもあり、一つ調べるだけでも一苦労です。ここでは海外旅行保険についての概要をひとまずお話して、その概要、全体図をひとまず掴んでいただけたらと思います。
海外旅行保険とは
まず海外旅行保険とはどのようなものなのでしょうか?
旅行先でのケガや病気を負担してくれるだけだと思っていらっしゃるのではないでしょうか?
実は単にそれだけではなくて誰か他のひとにケガを負わせたり、カメラ、携帯、パソコンなどの電子機器、衣類などの携行品の破損や盗難の際にも使えます。
そしてなんとそれだけに止まりません、他人のものを壊した時、飛行機の遅延、結構による宿代食事代の負担、飛行機搭乗の際に預けた荷物が喪失した際の代用品の保証、旅行中の家族の病気、事故などで緊急帰国しなければならない時のプランまであります。
旅行は見知らぬ土地だからこそ楽しいものでもあるのですが、その反面予期しないトラブルに合いやすく、治安習慣が全く異なるので危険も多く伴います。
日本では国民健康保険などの制度があり、安心して治療を受けることができますが、世界では高額な費用を請求するところも多々あります。例えばアメリカの高額な医療費は連日話題になっていますね。日本では払わなくても良い救急車の出動でも料金を払わなければいけない場合があります。ロサンゼルスの場合は基本料金約31,000円~50,000円ほどと言われており、ヘリコプターを使うと約200万円ほどかかると言われています。
アウトドアが好きな方は万が一、海や山でドクターヘリなどを使わなければならなくなった場合、その費用は膨れ上がります。安心して旅行を楽しむために是非海外旅行保険の加入をしてから海外に渡航することをオススメします。
自分の予算と合わせて、どの程度の保証があってどのくらいの額がおりるのかをしっかり確認していきましょう。
保証金額について
どれくらい保証金額がおりるのかについては滞在日数や、渡航先によるのですがここでは大体それぞれのケースでいくらぐらいおりるのか、その概算について述べていきたいと思います。
海外渡航目的が留学なのか、ワーホリなのか、駐在なのか、その他の長期渡航保険なのかで全て値段期間は変わってきますし各保険会社ごとでもいくらおりるのか、そしてもちろん毎月の保険料も変わってきます。なのでここではあくまで目安としての数字を記しておきます。
傷害死亡・後遺障害の場合 500〜1,000万円
治療・救援費用 1,000~3,000万円
疾病死亡 500〜1,000万円
賠償責任 1億円
携行品損害 10~30万円
その他サービス
さらに保険ではお金だけでなくアシスタンスサービスも受けることができます。その典型は電話サービスといえるでしょう。ケガや病気をした時の電話による医療通訳サービスが受けられます。さらには滞在先からの最寄りの病院や医療施設、日本語の話せる医師の紹介など様々な医療に関する情報を得ることができます。
それだけではなく、加害者、被害者としてトラブルが起こった時の相談、弁護士の紹介、手配、パスポートやクレジットカードの再発行の手助けまでしてくれます。
さらにはキャッシュレスメディカルサービスを保証している保険もあり、保険会社が提携している病院、医療機関ならば、その場で一切お金を支払うことなく治療を受けることができます。海外で大量の現金を持ち歩くのは危険ですが、それではいざという時に支払いができません。その点を考えてもこのサービスは非常に魅力的ですね。
クレジットカードの付帯保険について
クレジットも海外旅行用の保険がついているものが多く見られます。
クレジットカードの場合保証金額はどの程度落ちるのでしょうか?
傷害死亡・後遺障害の場合は 500〜5,000万円
傷害治療費用 0~200万円
疾病治療費用 0~200万円
疾病死亡 なし
賠償責任 0円~1億円
救援者費用 300万円
携行品損害 0円~50万円
となります。
もちろんひとえにクレジットカードと言っても種類はピンキリなのです、傷害死亡・後遺障害の場合は多く出るようですが、それ以外の項目が0円となっていることに注目しましょう。そしてそのカードで旅行代金を決済しないと適応にならないケースも多々あるので、注意が必要です。このようにクレジットカードのみでは多くは保証されない可能性も多くあるので、今一度ご自身の持っているクレジットカードがどの程度対応可能なのか確かめてみましょう。
海外でも使える日本の健康保険
日本の健康保険は海外で治療を受けたとしても、保証されることになっていることをご存知でしょうか?
しかし保証を受けるには一定の条件が必要です。海外で治療してもらった病院から、診療報酬明細書をもらいそれを社会保険事務所に提出するという少々面倒臭い手続きを取らなくてはなりません。
さらにまだいくつかデメリットがあって、どんなに高額な医療費だったとしても現地では一度全額負担をしなくてはならないため、緊急性には少し欠けます。さらに支払い額が日本基準となったり、現地語から和訳をしなければいけなかったり、救援者、賠償責任、携行品損害の保証がなかったりと、用途が限られています。
イギリスに渡航する場合
さらにイギリスに渡航する場合はNHS(ナショナルヘルスサービス)という居住者を対象とした健康保険制度があり、留学生でも12カ月以上滞在する場合には薬、歯科治療、メガネ以外の治療を無料で受けることができます。ただし民間の病院の方が設備がよく、待たなくて済む(NHSの病院はいつも混み合っている)ので、もしもという時を考えるなら、やはり海外旅行保険にしっかりと入っておく方が安心といえるでしょう。
実際にイギリスのNHSの病院で治療を受けようとしたときにトラブルが起きた体験記があります。イギリスへ旅行される方はこちらのページもご参考にしてください。

最後に – 海外での事故の発生率
JTBグループの保険会社「ジェイアイ傷害火災保険」は自身の保険加入者から統計により割り出したデータで海外旅行における事故発生率を出しているのですが、そのデータでは2012年の事故発生率は3.38%で、数字上で26人に1人の確率でなんらかの事故が発生しているということが言えるそうです。
26人に一人なら案外少ないなと感じるかもしれませんが、いざ自分がその1人になるかもしれません。
さらに「ジェイアイ傷害火災保険」のデータを見てみると、一番申請数が多いのが治療・救援者費用で45.7%もあるそうです。もちろんこれはエリアごとに起こる発生確率が変わってきて、アジア・オセアニアでは、治療・救援費が60〜70%と高い割合で申請されています。他の地域に比べて衛生面で劣ることや、湿度や気温が違ってくることで体調を崩してしまう方が多いようです。
このように海外保険以外にも様々な制度がありますが、本当に安心して海外旅行を楽しむためには海外旅行保険に入ることをおすすめします。
海外旅行保険については以下のページで詳しく解説していますのでご参考にしてください。



