ヨーロッパの鉄道を格安で手配する方法

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ヨーロッパ周遊旅行には鉄道がおすすめ!

せっかくヨーロッパまで行くなら、何か国か周りたいという方や、1ヵ国の中でもたくさんの都市を周りたいという方は多いと思います。

ヨーロッパへ行く航空券代に比べたら現地で宿泊する日数が多少増えても全体的な旅行費用はほとんど変わりません。むしろ、せっかくヨーロッパへ行くなら何か国(または何都市)か周遊した方が絶対お得です。

ヨーロッパ周遊旅行をするときの移動手段としては、
(1)鉄道を利用する
(2)現地のLCC(格安航空)を利用する
の2通りの手段があります。

個人的な見解ですが、現地のLCCを利用するのは私はあまりおすすめしません。
LCCを利用すれば安く早く移動できそうなものですが、空港というものは基本的に郊外にあるので空港までの移動に時間を要することと、出発前の1時間以上前に到着していなければならないことを考えると、鉄道と移動時間はさほど変わらなくなるからです。移動時間が大して変わらないなら、車窓からの景色を眺めながら旅行する方が楽しいですよね。

今回は鉄道を利用してヨーロッパを周遊する際に必要となる鉄道チケットの手配方法を解説いたします。

ヨーロッパの鉄道チケットはレイルヨーロッパジャパン というサイトを通して、日本に居ながらヨーロッパのほぼ全ての鉄道チケットを手配することができます。

ユーレイルパス(鉄道パス)と鉄道チケットどっちがお得?

ヨーロッパにはユーレイルパスという鉄道パスがあります。

これは日本でいうところの青春18切符みたいなもので、このパスを持っていると現地の国鉄が乗り放題になり、かつ、特急は割安料金で乗ることができます。また一部のフェリーにも乗ることができます。

では、鉄道チケットと鉄道パスでどっちがお得なのか。
短刀直入に申しますと、現地で2~3回しか鉄道に乗らない場合には鉄道チケットの方が安く済みます。
一方で、現地で何度も列車に乗って旅行をしたいと考えている場合には鉄道パスをお勧めします。

とは言っても、どっちがお得になるかはケースバイケースですので、この後にどちらがお得か費用の比較方法についても解説したいと思います。

ユーレイルパス(鉄道パス)

この鉄道パスには以下のように様々なタイプがあり、旅行する予定の国の数によって自由に選ぶことができます。

また、グローバルパスでは、大人(28歳以上)は自動的に座席タイプが1等になりますが、ユース(12-27歳)は2等を選ぶことができます。そのため、ユースは割安料金で利用することができます。

実際に私はグローバルパスを利用して2週間で8ヵ国を旅行しましたが、2等でも全然快適でした。ですので、ユースの方は2等をおすすめします。

まずはユーレイルパスの種類と料金を下表に示しました。自分が予定している旅程を考えながら、どのパスがよいかを考えてみてください。

数か国周遊タイプ

種類・対象国・有効期限

大人
最低料金

ユース
最低料金

グローバルパス
28ヵ国対象
有効期間:5日の有効期間内1ヵ月

\59,700 \39,100
セレクトパス4ヵ国 \54,500 \35,700
スイス-ジャーマン-フランス-イタリアパス \54,500 \35,700
オーストリア-スイス-ジャーマン-フランスパス \54,500 \35,700
ベルネクス-ジャーマン-スペイン-フランスパス \54,500 \35,700
ベルネクス-スイス-ジャーマン-フランスパス \54,500 \35,700
オーストリア-スイス-ジャーマン-イタリアパス \54,500 \35,700
スイス-スペイン-フランス-イタリアパス \54,500 \35,700

ベルネクス-フランスパス
有効期間:4日の有効期間内2ヵ月

\40,700 \26,700

ベルネクス-ジャーマンパス
有効期間:4日の有効期間内2ヵ月

\40,700 \26,700

ヨーロピアンイーストパス
有効期間:4日の有効期間内2ヵ月

\22,800

ユース料金なし

バルカンフレキシーパス
ブルガリア、ボスニア、ギリシャ、マケドニア、セルビア、モンテネグロ、ルーマニア、トルコの8ヵ国
有効期間:3日の有効期間内2ヵ月

\12,000

\9,000

ブリットレイルパス
現在20%割引中
イングランド、スコットランド、ウェールズ
有効期間:3日 通用日連続タイプ

\17,600

\17,600 

3ヵ国パス

種類・対象国・有効期限

大人
最低料金

ユース
最低料金

セレクトパス3ヵ国
有効期間:5日の有効期間内2ヵ月

\50,200 \32,900

フランス-スペイン-イタリア
有効期間:5日の有効期間内2ヵ月

\50,200 \32,900
ジャーマン-スイス-イタリア \50,200 \32,900
ジャーマン-オーストリア-スイス \50,200 \32,900
ジャーマン-オーストリア-イタリア \50,200 \32,900
ジャーマン-オーストリア-チェコ \50,200 \32,900
ベルネクス-ジャーマン-スイス \50,200 \32,900
ベルネクス-ジャーマン-チェコ \50,200 \32,900

セントラルヨーロッパトライアングル
以下の2ルートで1ヵ月間に3回利用可
ウィーン-ブダペスト-プラハ区間
ウィーン-ザルツブルグ-プラハ区間

\15,600

スカンジナビア
デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スェーデン
有効期間:3日の有効期間内1ヵ月

\27,600 \22,500

クロアチア-スロヴェニア-ハンガリー
有効期間:4日の有効期間内2ヵ月

\20,400

\16,700

オーストリア-クロアチア-スロヴェニア
有効期間:4日の有効期間内2ヵ月

\20,400 \16,700

ベルネクス
ベルギー、オランダ、ルクセンブルク
有効期間:3日の有効期間内1ヵ月

\20,400

\16,700

2ヵ国パス

2ヵ国パスはユーレイルリージョナルパスという言い方もされており、名前の通り、隣り合った2ヵ国を対象とした鉄道パスです。2ヵ国は自由に選択することができます。

例えば、フランス-ドイツ、イタリア-ドイツ、イタリア-スペインなどのように選ぶことができます。料金は大人2等フランス-ドイツパスで\32700(2ヵ月の有効期間内に4日間利用)です。

1ヵ国パス

1カ国パスは、対象国で利用できるフレキシータイプの鉄道パスです。1ヶ月の有効期間内に3、4、5、8日間の利用日が選べます。また国よっては連続通用タイプもありますので、旅行先に合わせて選んでください。

1ヵ国のパスの料金例ですが、
1ヵ月の有効期間内に3日間利用できるパスの場合、

大人2等料金は
イタリア \20,400
フランス \20,700
ドイツ  \25,900

となります。1ヵ国の中で複数都市を周遊しようと考えている方は鉄道チケット料金と比較してどちらが安くなるかを考えてみてください。

ユーレイルパスの購入方法

ユーレイルパスはレイルヨーロッパジャパン というサイトから購入することができます。ネット上で注文すると後日チケットが郵送されてきます。そのチケットを持って旅行へ出かけることになります。

1.レイルヨーロッパジャパン のサイトへアクセスします。

2.鉄道パスのタブをクリックし、購入を考えている鉄道パスを選択してください。

3.人数(大人,ユース,シルバーなど)を入力

4.仲間と一緒に旅行する場合には「一緒に旅するとお得です。」にチェックを入れてください。ここにチェックをするとセーバー割引が適応され、正規料金より1~2割引になりますので大変お得です。

5.カートに入れて、支払いをして、購入完了です。

6.後日ユーレイルパスが送られてきます。

ユーレイルパスを使用する前の注意点

ヨーロッパについて初めて鉄道に乗る際にはチケットをバリデート(validate)する必要があります。チケットに付属された書類に必要事項を記入し、現地の駅の窓口へ行って印鑑を押してもらいます。その際にパスポートの提示を求められますので、忘れずに持っていきましょう。

バリデートしていない状態ではチケットは無効となりますので注意が必要です。また、鉄道チケットをパスホルダー料金で乗る場合には、鉄道チケットと一緒にユーレイルパスも必ず携帯してください。

鉄道チケットの購入方法

次に鉄道チケットを単品で購入する方法について解説します。(ユーレイルパスを購入しない方が対象)

1.レイルヨーロッパジャパン のサイトにアクセスしてください。

2.鉄道チケットのタブをクリックします。

3.購入するチケットについて、片道・往復、日程、区間を入力します。

4.チケットを検索をクリックすると、チケットの候補が表示されます。

5.候補の中からご希望のチケットをチェックしください。

6.カートに入れて、支払いをして、購入完了です。

チケットにはフレキシー料金と格安料金があります。「格安料金」チケットはキャンセル不可(変更・返金不可)の代わりに割安料金で乗ることができます。少しでも安い料金で旅行したいという方や絶対に旅程が変わらないという方にはこちらの方がおすすめです。

実際私は手配した鉄道の時間に合わせて観光するという方法でヨーロッパ周遊旅行をしました。それでも窮屈な感じもなく、逆に計画的に旅行をできました。

ユーレイルパスを所持しているときの特急チケットの購入方法

ユーレイルパスを購入すると、一部特急では追加料金が必要になります。また、特急では座席指定が必要になり、座席指定料金が必要になります。

ここではユーレイルパスを購入している方を対象に、特急チケットの購入方法を解説いたします。

1.レイルヨーロッパジャパン のサイトにアクセスします。

2.座席・寝台指定券のタブをクリックします。

3.購入するチケットについて、片道・往復、日程、区間を入力します。
  1等・2等については、購入したパスと同じ等級を選択してください。

4.チケットを検索をクリックすると、チケットの候補が表示されます。

5.候補の中からご希望のチケットをチェックしください。

6.カートに入れて、支払いをして、購入完了です。

区間によっては数百円程度で手配できるのと思います。

ユーレイルパスと鉄道チケットどちらがお得かを比較する

ユーレイルパスと鉄道チケットのどちらがお得かは実際に移動する経路や回数によって大きく異なります。

まずは、実際の旅行で予定している移動経路をすべて書き出してください。

ここでは、1ヵ国複数都市周遊パターンと4ヵ国周遊パターンの2通りについて解説します。

1ヵ国複数都市周遊パターン ドイツ

ここでは7日間でベルリン-ケルン-フランクフルト-ミュンヘン-ドレスデン-ベルリンという5回の移動をする旅程を仮定して考えたい思います。

大人1人、2等料金で比較していきます。

パス料金はジャーマンレイルパスを選択しています。

ユーレイルパス購入者は各特急で指定料金が必要になるので、その分をパス料金に上乗せして計算しています。

鉄道チケット購入者はキャンセル不可の「格安料金」チケットと変更可の「フレキシー」チケットに分けて計算しています。

以下が料金の比較表です。

  ユーレイルパス
購入者
鉄道チケットのみ購入者
等級 2等料金

格安料金
(2等料金)

フレキシー
(2等料金)
パス料金

\29,200
1ヵ月内5日間利用

ベルリン-ケルン \700 \9,900 \16,900
ケルン-フランクフルト \700 \4,400 \10,600
フランクフルト-ミュンヘン \700 \8,000 \14,600
ミュンヘン-ドレスデン \1,400 \6,000 \16,000
ドレスデン-ベルリン \700 \3,300 \6,300
合計料金 \33,400 \31,600 \64,400

このような結果になりました。

今回の比較においては、キャンセル不可の「格安料金」チケットの場合が最も安く、次に安いのがジャーマンレイルパスを使用した場合になりました。

フレキシー料金は圧倒的に高く、2~3回ほどの移動でジャーマンレイルパス使用時の合計料金を超えてしまいます。

よって、今回のような4都市を周遊する場合には単品でキャンセル不可の「割安料金」で手配するのが最もお得ということになりました。

一方、出発までに旅程が変更になる場合にはジャーマンレイルパスの利用をお勧めします。また、これよりももっと多くの都市を周る場合や移動の回数を増やしたい場合にもジャーマンレイルパスをお勧めします。

6ヵ国周遊パターン フランス-ベルギー-ドイツ-イタリア-スイス-オーストリア

次にフランス-ベルギー-ドイツ-イタリア-スイス-オーストリアの6ヵ国を周遊する場合の料金を見ていきます。

移動経路は

パリ→ブリュッセル→フランクフルト→ミュンヘン→ベネチア→フィレンツェ→ローマ→チューリヒ→ウィーン

の8回の移動とします。

パスは15日間通用タイプのユーレイルグローバルパス(大人1等料金)を選択しています。

ユーレイルパス購入者は各特急で指定料金が必要になるので、その分をパス料金に上乗せして計算しています。

また、鉄道チケット購入者はキャンセル不可の格安料金チケットと変更可のフレキシーチケットに分けて計算しています。

以下が料金の比較表です。

ユーレイルパス
購入者
鉄道チケットのみ購入者
等級 1等料金

格安料金
(2等料金)

フレキシー
(2等料金)
パス料金

\76,300
15日間
連続タイプ

パリ-ブリュッセル \4,100 \10,000 \10,000
ブリュッセル-フランクフルト \1,300 \16,600 \16,600
フランクフルト-ミュンヘン \800 \8,800 \14,600
ミュンヘン-ベネチア \800 \8,800 \13,500
ベネチア-フィレンツェ \1,400 \2,700 \6,700
フィレンツェ-ローマ \1,400 \2,900 \6,100
ローマ-チューリヒ \2,900 \15,900 \22,300
チューリヒ-ウィーン \1,300 \17,500 \17,500
合計料金 \90,300 \83,200

\107,300

このような結果になりました。

以上の結果においても、キャンセル不可の「格安料金チケット」で購入するのが最もお得という結果になりました。

次にお得なのがユーレイルグローバルパスとなっています。今回はすべての特急で指定席にしていますが、ヨーロッパの鉄道の中には自由席を利用できるものもあり、その場合には座席指定料金はかかりませんので、少し安くなると思います。

「格安料金チケット」は安いのと引き換えにキャンセル不可であり、旅程の自由が奪われてしまうデメリットがあります。このような旅行が好きでない方はユーレイルグローバルパスが良いと思います。

今回は計8回の移動について合計金額を比較しました。

これよりも移動の回数が多くなる場合や時間に余裕があって気の赴くままに鉄道旅行をしたい方にはユーレイルグローバルパスがお勧めです。

また、今回はユーレイルグローバルパスについて大人1等での購入を仮定しましたが、
27歳以下の方はユース料金で2等席を利用できるのでこれよりもかなり安くなります。
さらに、友達グループや家族で行かれる方はセーバー料金が適用され、1~2割ほど料金が安くなります。

ですので大学生の卒業旅行で友達同士でヨーロッパ周遊旅行を考えている方にはユーレイルグローバルパスが断然お得になります。

まとめ

今回、ユーレイルパスと鉄道チケットどちらがお得かというテーマを中心に解説しました。

一定の移動回数までは鉄道チケットを「格安料金」で買うのがお得であり、さらに回数が増えるならユーレイルパスがお得という結果になりました。

しかし、「格安料金」チケットはキャンセル不可ということもあり、旅行の自由度が若干損なわれてしまいます。

結局のところ、価格をとるか、自由度をとるかという結論に至ります。

ユーレイルグローバルパスで元を取るには10回ほどの移動が必要になり、旅程としては15~20日間は必要になってくると思います。

ご自身の旅のコンセプトに合わせて、安さをとるか、自由度をとるか考え、どちらの手段で鉄道を手配していくかを考えてみてください。

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